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錦織圭 世界ランキング9位と今後の不安

ナダルに互角以上の強さを見せたが・・・

世界ランキング9位という日本人初の快挙を成し遂げた錦織圭選手。まさに日本テニス界の至宝というべき存在です。その9位を決めたマドリッドオープンで惜しくも準優勝となりましたが、最後はクレーキングナダル相手に互角の戦いを見せ、今後、グランドスラム優勝の可能性を垣間みせてくれました。

残念だったのは怪我による敗退ということ(本人はもっともっと悔しいでしょうが)。マドリッドオープンでも痛み止めを飲みながら試合に臨んでいました。さて怪我を守るためには筋力トレーニングが効果的ですが、筋肉を増やすことでスピードが失われていきます。錦織選手は海外メディアで「スピーディー&タフネス」と言われるほど、持ち味はフットワークですから、体を大きくすることが得策ではありません。

ところで、サッカーに水野昇樹という選手がいます。彼は千葉ジェフで活躍後イングランドの名門セルティックへ入団します。水野選手はスピードを活かしてペナルティエリア内に切り込むタイプの選手、しかし、いざ海外の選手を相手にしたとき海外選手特有の「体の大きさ」に苦戦を強いられ、いとも簡単にボールが止められてしまいました。結果、水野は海外選手に当たり負けないようにフィジカルを強くするのですが、それは持ち味のスピードを殺してしまう行為でした。錦織選手も同様に、体を大きくすることがスピードを殺す行為になるなら、これからずっと怪我と付き合っていく必要があるでしょう。

 

9位を大きく報じたメディア

日本人では前人未到の世界ランキング9位を達成した錦織圭選手。ヤフーニュースですらテニス情報をあまり発信しないのですが、さすがに今回は違いました。テレビ、新聞、ネット各種媒体がこぞって錦織選手の世界ランク9位を大きく報じています。一方、当の本人は、

「あまり意識していなかった。実際は20番台くらいだと思うので・・・」

というコメントを残し至って冷静。そう、現在の世界ランク10~20位は非常に混戦状態。9位と10位は僅か200pt差しかありません。特に試合の最後を怪我で終えてしまい今後のツアーに不安が残ります。去年の実績から言えば、マドリッドオープン→イタリアオープン→全仏に出場。去年(2013年)、イタリアオープンは2回戦敗退なので、今年は休養をとってもさほどランキングに影響しません(現に欠場しました)。ただ全仏は去年4回戦と、そこそこ良いところまで進んでいますので、ぜひ出場してベスト8以上に残って欲しいですね。

強い選手は共通して、コンスタントにツアーに参加しています。代表格はフェデラ―、彼はほぼ休み無しで試合に出場していて(マドリッドオープンは奥さんが出産で休んだ)、目立った怪我もありません。テニスのランキングは、試合に出場し勝つことが、ポイントを増やす唯一の方法なので、試合は多く出る必要があります。

以上、錦織選手もいずれはトップ5を目指すと言っていますが、問題はコンスタントにツアーに参加できるか?ということ。チャンコーチに変わってからハードワークを続けており、それが、もろ刃の剣となって自分に跳ね返ってこないよう、しっかり体を労わって欲しいものです。

錦織選手がランキングを上げてきたのは、楽天オープン2012頃からです。この時の楽天オープンでは、決勝をカナダのラオニッチと戦い見事優勝しましたね。楽天オープンは規模がそれほど大きくない試合ですが、この2012年は震災支援ということもあり、アンディーマレ―、ラオニッチ、ワウリンカ、ベルディハ、アルマグロ、モナコというトップ選手の頂点に立ちました。