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(続)これが曲者!ドルゴポロフ対ラオニッチ

今回はドルゴポロフネタです。ドルゴポロフのトリッキーなプレースタイルの一場面を紹介したいと思います。試合は結構最近のもの2014Indian Wellsです。対戦相手はカナダのエースラオニッチです。

https://www.youtube.com/watch?v=swveuyTJ2r0

ちなみに、この動画はパート1とパート2に分かれていて、上動画はパート2です。興味のある方は1も探せばあります。

さて、まず見ていただきたいのは17:50の場面。ドルゴポロフのサービスで30-0、ドルゴポロフがリードしています。そのまま簡単にゲームをとると思いきや、何とダブルフォルトしましたね。30-15。でもまだ大丈夫、と思ったらまたまたダブルフォルトしました。ついに30-30。観客からはため息と当の本人は「知らないよ」とばかりに、唇をすぼめています。

これが彼の良さですよね。とにかくくよくよしない。それに、ダブルフォルト2連続という失敗が妙に親近感もわいてきます。

さらに、ここからがドルゴポロフの真骨頂。ダブルフォルト2連続で慎重になるところを、思いっきりファーストサービスを打ちエースを決めてしまいます。結局、このゲームはドルゴポロフがキープしました。

次にみてほしいのは20:50の場面。今度はラオニッチのサービスからです。ファーストサーブは外したのでセカンドサーブから、そのサービスをバックハンドで返します。ラオニッチもバックハンドで応酬します。さらに、ドルゴポロフがバックハンドで返します。

と、同時にドルゴポロフがなぜか急にネットに詰め始めました笑!

私も見ている最中、いったい何が起きているんだという心境です。なぜなら、その時、けっしてラオニッチを崩したわけではなく、普通の感覚だと前に詰めるタイミングじゃないからです。しかも、ドルゴポロフのショットはサービスラインの手前で落ちた浅いボール。下手をすれば、ラオニッチが前に詰めれてもおかしくないショットでした。

この状況、定石通りなら、クロスラリーを続け相手のボールが甘くなったところを角度を変えるか、アプローチショットを打ち、前に詰めるべきでしょう。

しかし、ドルゴポロフは違いました。あらかじめドルゴポロフが予見していたかのごとく、ラオニッチは浅いボールを取りづらそうにスライスで返します。これを、既に前に詰めていたドルゴポロフにボレーを決められます。

ちなみに、このときゲームカウント1-3。1がドルゴポロフです。何度も言いますが、ふつーなら負けている状況でこんなリスキーな選択はしません。ネット前に出ると言う選択肢は確実に相手を崩せたというときだけです。

結果、ラオニッチが崩れたからOKなのですが、完全に相手の態勢が崩れる前に、ネットへ詰めることはリスキーすぎます。

見ていて本当に面白い選手です。ドルゴポロフにはエンターテナーとして抜群です。現代テニスは安全パイへと逃げがちです。なぜなら、それがテニスにとって最良の選択だからです。テニスにとっても安パイとは、”ミスを減らす”ということ、そしてそれが勝利へ繋がります。

しかし、これではテニスは非常につまらないものになりますね。ドルゴポロフは、そんなつまらないテニスを面白くしてくれる選手の1人です。ちなみに、この大会でドルゴポロフはナダルを破るという金星を挙げています。今後の活躍にますます期待ですね!